私たちロイヤルコーポレーションは、さいたま市の浦和エリアを中心に、地域の皆様の日常に寄り添う不動産物件の開発を手がけています。
前編では、民間の知恵を活かして公園を魅力的に生まれ変わらせる「Park-PFI」の仕組みと、130年の歴史の中に穏やかな日常の風景が流れる「与野公園」の様子をお届けいたしました。花の見頃を過ぎてなお、人々が自然体で集うその光景には、地域に根付く「飾らない心地よさ」がありました。
続く後編では、緑区三室の埼玉県立総合教育センター跡地に誕生した、新しくも非常に実直な設計が光る「三室中央公園(愛称:ヌゥパーク)」を訪れた際の気づきをご紹介いたします。 この場所には、私たちが賃貸マンションを開発する際の「そこに住まう人の24時間」を想像するプロセスと、全く同じ温かい思想が息づいていました。
子供たちの笑顔が広がる、新しい街の遊び場

2025年10月に開園したばかりの三室中央公園は、とても明るく、開放感に満ちた空間です。
現地に到着すると、さいたま市のシンボルキャラクターである「つなが竜ヌゥ」をモチーフにした可愛らしい大型遊具の周辺から、たくさんの子供たちの元気な笑い声が響いていました。
この公園の大きな特徴の一つが、中央にあるコミュニティ施設「ヌゥハウス」です。 その中には、地元の方々が気軽に立ち寄れるおにぎりカフェが併設されています。私も実際にその暖簾をくぐり、温かいおにぎりをいただきました。お昼時には、お散歩がてら立ち寄ったご高齢の方々や、遊具でひと遊びし終えた親子連れが、同じ空間で美味しそうにおにぎりを頬張っている。
新しく作られた場所でありながら、まるでずっと前からそこにあったかのように、地域の人々の暮らしに優しく寄り添う温かい日常の風景が、そこにはすでに出来上がっていました。
現地を訪れ、調べて分かった「もうひとつの姿」
恥ずかしながら、私がこの公園を訪れるまで、ここがどれほど緻密に設計された場所であるかを詳しくは知りませんでした。しかし、現地を歩き、後から色々と調べていくうちに、この穏やかな日常の裏側に徹底的な「地域の安全を守る仕組み」が組み込まれていることを知り、深く感銘を受けました。
三室中央公園は、さいたま市が「防災公園」としての役割を明確に持たせて設計した場所です。
一見すると美しい芝生広場や頑丈なベンチ、照明灯ですが、その一つひとつに「もしも」の時に備えた機能が隠されています。 例えば、災害による停電時にも街を明るく照らし続けるソーラー照明灯。ベンチの座面を外すとそのまま炊き出し用の「かまど」に変わるかまどベンチ。さらには、災害時にマンホールの上に簡易テントを設置するだけで即座に使える「マンホールトイレ」や、一時的な避難生活を支えるための大型井戸や貯水槽も完備されています。
普段は、青空の下で温かいおにぎりを食べて笑顔になれる場所。けれど、もしもの大きな災害が街を襲ったときには、一瞬にして地域の人々の命と暮らしを守る強固な「砦」へと姿を変える。この徹底した設計の優しさに、私は胸を打たれました。

情報発信を通じて、地域の「安心」を広めていく
近年、各地で想像を超える大きな地震や自然災害が起きています。埼玉県は比較的「災害に強い街」と言われることも多いですが、いつ私たちの足元で予期せぬ事態が起きるかは誰にも分かりません。
だからこそ、行政と民間が手を取り合ってこうした力強い「防災の拠点」を街の中に整えていくこと、そして「この街には、自分たちの命を守ってくれるこうした場所があるのだ」という事実を、一人でも多くの地域の方々に知っていただくこと。それ自体が、地域に根差す私たちにできる、大切な一歩なのだと感じています。
図面を練り上げるとき、私たちが想像しているのは、お引越しの日の眩しい笑顔や、休日の穏やかな時間だけではありません。万が一のとき、この廊下の幅で安全に避難できるだろうか。停電が起きたとき、大切なご家族が不安に包まれないだろうか。そうした、住まう方の「もしもの24時間」までを徹底的に想像し、泥臭く安全対策を施すことこそが、私たちの責任です。
公園でおいしそうにおにぎりを頬張る人たちの姿や、楽しそうに遊ぶ子供たちの笑顔を眺めながら、「私たちが守るべきなのは、こうした何気ない日常そのものなのだ」と改めて静かに、深く実感しました。
今回、与野公園と三室中央公園という、さいたま市の二つの素晴らしい実践を自分の足で歩き、学んだことで、これからの私たちが歩むべき道が、より一層クリアに見えてきました。
一過性の流行で終わる派手な開発ではなく、何十年経っても地域の人々に「この街に、この場所に、ロイヤルコーポレーションがいてくれて本当に良かった」と静かに愛される場所を、私たちはこれからも実直に、情報の発信も含めて丁寧に創り続けてまいります。

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このコラムはロイヤルコーポレーションの街磨きコラムシリーズの一環として公開しています。
